早漏とは
早漏(Premature Ejaculation:PE)は、
遅漏、腟内射精障害と並ぶ、男性性機能障害である『射精障害』の一種です。
一般的に、性交時に本人の意図よりも早く射精してしまう状態を指します。
早漏の定義って?
- 早漏の国際的な定義は
- 性交時に射精が殆どいつも、腟内挿入前または挿入後1分以内に起きる状態
- 腟内挿入中に射精を遅らせることが全く、あるいは殆ど不可能な状態
- 性交時に射精が早い事が苦痛やフラストレーション、性交を避けるといった負の影響をもたらす状態
- 単純に1分以内に射精してしまう場合は早漏になりますが、挿入時間が1分以上であってもそれを短いと感じ、ストレスになっている場合は早漏だと言えます。
- 自分が早漏か気になった方は、簡単なセルフチェックをしてみましょう。
早漏の人数は?
- 国内成人男性 推定約1,300万人 約3.5人に1人(TENGAヘルスケア調べ, 2017)
- 全世界での罹患率は約30% 人数にすると約7億人(Carson, C., and K. Gunn., 2006)
早漏だと何がいけないの?
一番の問題は、性生活が充実せず、パートナーとの不和、セックスレスに繋がることです。性的なパフォーマンスに対して自信が持てないことにより、恋愛や結婚に積極的になれず、結果として男性の草食化の原因にもなっている可能性があります。日本では早漏はあまり問題視されにくいですが、欧米や諸外国では男性が早漏であることが、夫婦の性生活を満足に営めないとして、離婚の原因として正式に認められており、大きな社会問題となっています。海外では早漏=病気という認知なのです。
挿入時間は何分なら良いの?
- 『何分以上なら早漏ではない』という明確な基準はありません。たとえ10秒で射精してしまっても、男性女性共にそれに不満が無ければ、治療を要する早漏ではありませんし、逆に20分以上でも挿入時間が短かくストレスに感じれば早漏と言えます。
- 参考までに、女性449人に聞いた理想の挿入時間の平均は9.7分でした。(TENGAヘルスケア調べ, 2017)」
早漏の治療法は?
早漏には色々な治療法があります
射精リハビリテーション
マスターベーションを通じて、刺激への対応方法、射精のコントロールを習得する方法です。射精の直前に刺激をSTOP、そして射精感が遠のいたら再び刺激をSTARTする、『START&STOP法』等がありますが、効果の程は明確ではありませんでした。近年、デバイスを 用いたトレーニング方法が登場し、その効果が見直されてきています。
カウンセリング
心理的な要因で早漏になっている場合もあります。カウンセリングによって精神的な問題が解消し、早漏が改善する場合もあります。
薬物治療
プリリジー(ダポキセチン)という内服薬が存在し、世界60か国で認可されています。脳の興奮を抑えるセロトニンの量を増やし(再吸収を阻害して)、射精時間を延長します。治験で効果が認められた薬ですが、残念ながら日本では未認可の薬です。
勃起薬(PDE5i)
バイアグラに代表される勃起薬ですが、実は挿入時間の延長効果mpあると言われています。これは服薬でペニスの硬度が上がることにより、ペニスの表皮の神経末梢に弱い圧力では刺激が伝わらない為と言われています。
局所麻酔薬
局所麻酔(リドカイン)をスプレーや塗り薬でペニスに塗布することによって、感覚を麻痺させ射精時間を延長します。副作用として感度の低下、コンドームを使用しない場合は女性への影響があります。